医学部不正入試問題3

さて、医学部における不正入試(特に女子差別)。疑われながらも否定した大学がいくつかあります。その一つが慶應大学です。慶応医学部の男子合格率は女子の1.3倍。と、これまたビミョーな数値。高すぎないが同レベルでもないという、しかしまだ「偶然」と主張できる範囲です。

しかし私の憶測ですが、実は慶応医学部もやってておかしくないのです、女子差別。それも「みんなやってるから、ここでも当然やってるだろ?」という単純な理由ではなく、慶応特有の事情を踏まえた上での憶測です。

大学側が男子学生を優先的に入学させたかった理由の一つは、大学病院でできるだけ長期間、ハードワークをこなしてくれる人が必要だったから、とされています。要は「戦力」・「労働力」が欲しかったわけです。そしてここに加わる「慶応特有の事情」とは…

「慶応大学」と言えば、生殖医療の分野で有名です。「非配偶者間人工授精(AID)」、いわゆる精子提供の中心的な存在でした。提供者は長年、医学部の男子学生(特に運動部)から選ばれてきたとのこと。そう、男子学生から。

慶応医学部にとって男子学生は、「労働力候補」のみならず「商売のネタ」でもあった

のです。要は「馬車馬」兼「種馬」。種馬確保のために男子学生を多めに入れておきたい、という意向が働いていたとしても、おかしくありません。女子学生が精子を提供するのは、ぜーったい無理ですので。

さらに考えると、身内に遺伝病患者や障害者がいたりする男子学生を、推薦入試やAO入試で落としていた、ということも可能性としてあり得ます。彼らは精子提供者には不向きですから。ここまでゲスじゃない、と思いたいですが「女子に対する不当な減点」という’十分にゲスな事態’を引き起こしていた人達のお仲間ですから、もう何をやってても驚きません。

医学部不正入試問題で、一番やりきれないのは女性医師の65%が「女子の減点措置は仕方がない」と認めてしまったことです。(35%は認めてない、とも言えるが)差別される側がその差別を許容してしまっている、「自分達は努力を踏みにじられてもしょうがない存在」と自己規定してしまっているのは問題です。何て自罰的な! 何たるウーマンヘイト! ミソジニーの内面化、ここに極まれり!

投稿者: 管理人富永

関東在住。気がついたらアラフォー。女性。

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