医学部不正入試問題1

2018年、大学医学部の入試において、様々な不正が行われていたことが発覚!中でも女子受験生に対する不当な減点に対して、世間の非難が集中しました。

私も「今時、こんな時代錯誤なことやってんのか!?」と驚き、怒りを感じましたが、同時に

「あぁ、こんなカラクリがあったのか」

と、ある意味納得してしまったのです。

その源は2010年頃見たグラフ。「医師免許合格者における女性の割合」と言う折れ線グラフでした。このグラフによると、女性の占める割合は80年代後半からじりじり上昇を続け、2000年あたりでついに30%に到達。そしてこれからも延び続けるだろうと予測できました。これを見た時、ワクワクしましたね。「そのうち’医者の二人に一人が女医さん’の時代がやってくる!」って。しかし

21世紀になってからは30%前半で頭打ち、

のまま10年近くが経過していたのです。明らかに不自然。それまで右肩上がりだったグラフが、いきなり平らになっているのですから。試験の傾向が変わったと言う報道はなく、医師を志望する女子学生が減った、と言う話も聞かない。一体全体なぜなのか。当時の私はそれ以上の判断材料がなかったので、そこで思考停止してました。しかし、心の奥底でずーっと疑問が燻っていました。

その疑問が今回の報道により8年越しで解けた訳です。医師免許以前に医学部入試の時点で女子学生を撥ねていれば、そりゃ女性医師は増えませんわ。

それにしてもなぜ「女性医師は戦力にならないから減らしちゃえ★」という発想がすぐさま出てくるのか。戦力になるように改善策を練ったのか?創意工夫はしたのか?と、問いたくなります。限界まで改善しても無理だった、のなら苦渋の決断と取れますがそうではないのに、あまりにも短絡的です。

そもそも、女性患者が診察で女性医師を希望することも多々ある中、女性医師を減らすという判断をしてしまう。そんな、顧客の要望に応えられない経営陣は、経営者として問題があるのでは?

しかし彼ら経営陣は、毎年やってくる女子受験生をどんな目で見ていたのでしょうか?まさか

「無駄な努力 ご苦労様♠︎」(CV:高橋 広樹)

とでも思っていたのか。まぁ私は医学部とは無関係な人間ですけど、女の端くれ。腹たちますわ、これ。

投稿者: 管理人富永

関東在住。気がついたらアラフォー。女性。

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