「〇〇ちゃんを救う会」考②

「〇〇ちゃんを救う会」と聞いて、思いだすエピソードが一つあります。それは、2008年か9年頃に立ち読みしたレディコミ。「病と闘う子供たち」のようなタイトルで、難病の子が主人公の話がメインの雑誌でした。キャッチコピーは確か「感動!母と子の絆!」だった気がします。その中に、重い心臓病のためアメリカで移植手術を受ける男の子の話がありました。(漫画家の名前は、忘れちゃいました)そして「移植のために募金をお願いします!」といって募金団体設立、という展開になる訳ですが。

で、へーへーはーはーほーほー、と読んでいくうちに仄かな違和感が。雑誌のキャッチコピーが「感動!母と子の絆!」である以上、母子関係に比重を置いた展開になるのは当然なのですが、それにしたって

父親の影、薄すぎ

父親は「治療に対する方針の違いから別れた」と、斜め後ろ姿一瞬出てくるだけで、具体的なエピソードがほとんど無かったのです。この子の半分は父由来なのに、どうしてこうなった。その他にもいくら母子家庭&難病と言えども、過度の母子密着描写が多く、思わず「母親が分裂して作った子じゃないのか?」(←無理だよ)と思ってしまったほどです。

そして残念なことにこの子は手術後に亡くなるのですが、その後の展開が

星に息子の名を付けました

というもの。私はここでやっと気づきました。「少し前、ネットで話題になってたあの子の話だったのか!」と。でも、母親が「星の命名権の購入」に募金を使ったことは伏せられてました。世間でからそれなりに批判を浴びていることでも、ここまで美化できるのか!と妙に感心してしまいました。編集ってすごいですよね。

投稿者: 管理人富永

関東在住。気がついたらアラフォー。女性。

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