障害詐欺2 佐村河内騒動

さて、今回は2014年2月に発覚した「全聾の作曲家 佐村河内守 ゴーストライター問題」について。もう6年近く前になるのか、としみじみ思います。

実を言うと私、週刊文春の広告を見るまで、この人を全く知りませんでした。なんでもこの人は世間で話題の人物、クラッシックに縁遠い人にもブームを巻き起こしていた、業界の有名人だったらしいのですが。私はあまりテレビを見ないので、知らなかったのです。

しかし以前、広島で行われた国際会議でのコンサートにて「HIROSHIMA」という曲が演奏されたことは、うっすら記憶に残っていました。(調べてみたら、これは2008年9月に行われた、第7回G8下院議長会談での記念コンサートでした)「広島」にて行われる国際会議にて、被曝二世が作曲した「HIROSHIMA」というタイトルの曲が演奏される、という状況は明らかに「あぁ、狙ったな」というものだったので。が、作曲した人についてはてんで興味がなかったのです。あまりに狙いすぎていて逆に冷めてしまった、というのもあります。

ゴーストライター発覚後のメディア報道を見ていて、やはり思いましたね、「今まで、よくバレなかったな」と。しかし一部の人間は薄々わかっていた、が誰も指摘できなかったというのがなんとも。やっぱり障害ってデリケートなことですから、明らかに怪しくても指摘しづらいのでしょう。この辺りは愛媛の保険金詐欺の構図と似ています。が、クラッシック業界を盛り上げるためにあえて黙っていた、という業界特有の事情も存在するようで。また、脳科学者の中野信子氏の指摘ですが、個人の境遇と仕事の成果を混同して評価してしまう、という社会風土も背景の一つかもしれません。(フォレスト出版 努力不要論より)

余談:私の父は、2013年3月31日に放送された、NHKスペシャルの佐村河内特集を録画していました。新聞のテレビ欄を見て「すごい人がいるんだな。よし、見てみよう!」と思ったらしいです。

が、その録画を見る前にゴーストライター問題が発覚。

(←録画放置しすぎ)でその後、ツッコミをいれながら見たようで。「いやぁ〜。ウンウン唸りながら、頭打ち付けてたよ〜(笑)」と報告してくれました。こんな鑑賞法って楽しいのか?

投稿者: 管理人富永

関東在住。気がついたらアラフォー。女性。

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