「デビルマン」にまつわるアレコレ

永井豪のマンガ「デビルマン」。三浦健太郎やCLAMPにも影響を与えたという、傑作と名高い作品です。実は私読んだことがないのです、がストーリーは知ってます。なぜかと言いますと、この作品はマンガ評論等で引き合いに出されることが多く、度々ストーリーの説明を読んだり、引用されたコマを見たりしていたので。デビルマンが傑作である故の事情ですな。

2003年頃、「デビルマンが映画化されるらしい」という情報が流れた時には、素直に「映画化!すごい、さすが傑作!」と思ったものです。と同時に、傑作を傑作として映像化するのは大変そうだと予想できましたので、同じくらい不安を感じていました。「うまくいくんだろうか?」と。役者さんが聞いたことのない人ばかりだったのが、それに拍車をかけましたね。それはさておき「映画版 デビルマン」、前宣伝が非常に気合入ってた事をよく覚えています。確か、non-no(言わずと知れた女性ファッション誌)にすら特集のページがあったくらいです。「ターゲットは誰だよ?」と当時から疑問でしたが。

しかし映画公開後(2004年)、不思議なことにほとんど論評を見なかったのです。拍子抜けしましたね。あの気合の入った宣伝は何だったのかと。ただ一度だけ、コンビニで立ち読みした雑誌に論評の記事を発見!ですがそれは、

「やっぱり、原作は素晴らしい!!」

というトーンに終始していて、

「んじゃ、映画はどーなんだよ?」

と、読後にツッコミだけが残る記事でした。

結局「映画版 デビルマン」は映画作品として、どうだったのか?何もわからず悶々とすること数年後、のある日。ふらふらネットサーフィンしていたら、

見つけてしまいましたよ。ウィキペディアの「文春きいちご賞」のページで。

「文春きいちご賞」とはこんな賞。「最低映画賞」、つまり「映画版 デビルマン」はハッキリ言って駄作だったことが数年越しに発覚。

その後、オタク評論(確か唐沢俊一と岡田斗司夫の対談本)やら、Twitterやらで「駄作」・「血涙が出てくる」等、クソミソに貶されているのを何度も目撃しているうちに、少し見てみたいと思ってしまいました。動機はズバリ、怖いもの見たさです。「そんなにヒドイのか?」と気になってしまって。ですが、その前に原作を読まなければいけないんですよね。これは少しハードルが高いな、と悩んでます。2、3日は魂飛んじゃって、何も出来なそうです。

蛇足:「デビルマン」と「寄生獣」を並行して読むと、これまた色々と発見があって面白いらしいと聞きました。ですが、これは「デビルマン」単体よりも数段ハードルが高そうです。家人曰く「多分頭、壊れるぞ」、とのこと。その点、全力で同意(笑)。でも人生100年あるのだから、いつかはやってみたい!と、ついつい考えてしまいます。

投稿者: 管理人富永

関東在住。気がついたらアラフォー。女性。

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