教師のセクハラ?な雑談

2024年秋、こんなニュースが飛び込んできました。

授業中にいきなり『風俗店やラブホテル』の話 高校教師(54)を減給1か月に… 生徒31人が教師に対してクレーム

大雑把にまとめると、大阪の高校で、男性教師が授業中に性的な不適切発言を行い、生徒からクレームが寄せられ、のちに減給処分が下された、というニュースです。気になる方はリンク先をどうぞ。

ネット上では、「減給1か月なんて軽すぎ!」という意見が出ていました。その点は私も同感なのですが、それより私が着目したのはもっと根本的な所でした。私の感想はコレ↓。

授業中の性的な言動が原因で、処分が下される時代になったんだ、いい時代になったなぁ」

実は、私も似たような経験してるんですよ。

あれは、日本中が恐怖の大王を気にしていた1999年、15歳の時でした(歳がバレるw)。当時の、某主要教科担当の男性教師が、授業中やたらと授業に関係ない雑談をする人だったのです。雑談全てを否定する気はありませんが、問題は雑談の内容でした。どういう訳か雑談のほとんどが、援助交際ネタだったのです。(援助交際とは未成年女子学生による売春、今でいうパパ活、以下時折エンコーと書く)

「女子高生が、ブランド物欲しさに体を売っている、君たちはどう思うか?」やら、「女子高生が彼氏にブランド物を貢ぐために援助交際をしている!これは問題だ! 」やら「外国人が、日本は本当に貧しくなった、と言っている。そこいらに若いホームレス(多分ジベタリアンの兄ちゃんのこと)や、売春婦(その辺で化粧直ししてる女のこと)がいる、僕は本当に恥ずかしいよ」やらを、どう見ても未経験率100%な私らに対して。

君たちはどう思うか?って、そりゃ当然、

気持ち悪いよ!訳わかんないよ!そんなことする連中と一緒にしないでよ!私たちそんなことしてないよ!

「僕は本当に恥ずかしいよ」なんて言われても、

わしらに一体どうしろと?

としかいいようがない。気まずいのは当然ながら、なぜか屈辱的なトーク。ホントその場から逃走したかったです。しかし受験生が主要教科をサボる訳にもいきませんで、ひたすら下を向いて話が終わるのを待つだけでした。クラス中がそんな感じでやり過ごす日々。チャラい男子が特に喜んでいたわけでもなかったです。

なぜ先生はこんな話をするのか?しかもわざわざ受験生の主要教科の授業中に。全くわかりませんでした。必死で無い知恵絞って考えて、出た結論は「先生は、私たちが転落しないよう、心配して善意で注意喚起してるんだな」でした。むしろ、それ以外の理由が思い付かなかったんですよ、どう転んでも。しかし、まだ何か違う気がしましたが、もうこれ以上何も考えたくなかったのです。

とにかく不愉快で苦しい時間でしたね、この人の授業は。そもそも先生の口調が問題でした。真摯に世の中を憂いている感じではなく、私らを心配している感じも薄く、まるで「お前らもどーせ同じことするんだろ?だから先回りして注意しとくよ、なw」みたいな、どこかこちらを小馬鹿にした感が滲み出てました(私が捻くれ者だからか?)。担任じゃないとはいえ、学校の先生から暗に「売女予備軍」呼ばわりされるこの不快感・屈辱、お分かりいただけますかね。

ほぼ毎日、不快な気持ちを抑え付けて授業を受けていて、このままだとこの教科も嫌いになってしまうのではないか、と不安に思っていたある日。1学期も半分終わった頃、クラスの派手系女子同士が愚痴っているのが聞こえてしまったのです。

「もう、アイツのセクハラトーク、嫌なんだけど」

って。

え?あれ、セクハラだったの?私たちセクハラ被害者だったの?し、知らなかったー!!

まるで張っ倒されたような衝撃でした。しかし、これでやっと謎が解けました。

前の方に少し出てきましたが、第一に、なんでわざわざ受験生の主要教科の授業を削ってエンコー話をしてるのか?ということ仮に私たちを心配していたのだとしても、それは百歩譲って保健か道徳の授業でやるべきでしょうに。第二に、なんで安全圏の校内で吠えてんの?ということ。うちの中学は性非行が問題化していた訳ではありません。なのに、なぜわざわざ?そんなに世を憂いているのなら、夜回り先生よろしく繁華街を私的パトロールすればいいのに、なぜ無関係な生徒相手に安全圏でぐちぐち言ってんのかと。なんか姑息なんですよ、この人。第三に、なぜ善意の「注意喚起」がこんなに不快なのか?ということ。だって、「注意喚起」じゃなかったんですもの。「セクハラ(性的嫌がらせ)」だったんですもの。不快で当然です。先生の注意喚起を素直に聞けなかった自分を責めていたのが、バカみたいです(泣)。

そして、この一件以降、この人のエンコー話を聞いてもあまりダメージを受けなくなりました。「あぁ、また何か言ってるわ。フツーに授業してくれ」で終了です。セクハラトークって、マジに聞いていると病むのです。

んで、当時から疑問だったのが、「先生はどこからこんな情報を仕入れてきたのか」という事。当時は単純に、外国人の友達が多いのか?と思っていたのですが、話題は変に偏っているわ、反論した形跡はないわでおかしいな、と思っていたのです。

2009年になってから分かったのですが、この人の情報ソースは多分「毎日デイリーニューズ Wai Wai」ですね。「毎日デイリーニュースWai Wai」の連載開始が1989年ですから、時期的にも矛盾はありませんし、やたらと性的で下劣な話題が多かったのも共通しています。何より、書き忘れてましたが、この先生、英語の先生でした。英字新聞を手に取る機会が、普通の人より格段に多い立場だった訳です。

…派手系女子のトークを聞いてから、2〜3ヶ月後のこと。この先生、なんかぼやいてました。「なんか最近、女の子たちが冷たいんだよね。なんでだろう?」って。「アンタのエンコートークのせいだろ!」と、即内心ツッコミましたが。「この人、本気で気づいていないのか…」と、あまりのニブさに衝撃。

「お前は、一連のエンコートークについて親に言わなかったのか?」と、疑問に思う方もいるでしょう。えぇ、言ってなかったです。上記のエピソード通り、途中までセクハラ被害を受けていた、ということ自体に気づいてなかったですし、そもそも親に報告すべきことだとは、考えてもいなかったのですよ。

先生が、エンコートークについて何ら処分を受けてなかったことをから考えて、クラス全員がそんな感じだったんでしょう(数年後、体罰でどっかに飛ばされていましたが)。ですから声を上げた大阪の高校生たちは、本当に偉いなーと思います。