読んではいけない本 in 図書室

小学校低学年の頃、国語の時間がたまーに読書の時間になることがありました。1時間、図書室内の好きな本を好きに読んでいいのです。本の好きな私にとって、超幸せな時間でした。高学年になると、いつの間にか無くなってしまいましたが。

小学3年時の担任の先生は、マンガが嫌いな人でした。それ自体は個人の嗜好なので別にいい。問題なのは、読書の時間の前にわざわざ「マンガは読んではいけません!」と注意してくること。自分の好みをクラス全体に強要してくるんですよ。私は、先生の言う「マンガ」とはいわゆる「ストーリーマンガ」、DRAGON BALLやSLAM DUNKみたいなものだと解釈していました。その類いのものは、図書室にはない。ないものをわざわざ「読むな!」と言ってくる理由が、わかりませんでした。「先生がなんか意味不明なこと言ってる。ま、気にしないどこ。」と、構わず自分の好きな本を読んでいました。

ら、注意されましたよ。

「その本は読んではいけません!」と。

私が読んでいたのは「学習漫画」。単なるストーリーマンガではなく「学習」漫画。「学習」なのにダメな訳?読んではいけない理由がわからない。そもそも、

読んではいけない本がなぜ図書室に存在するのか?

先生からの説明は何も無し。なので「先生は何か勘違いをしている。私は間違ったことはしていない」と脳内で結論を出し、構わず読み続けました。

そして、注意を無視して読書を続ける私。に対して、やらしいことに先生は私の友達を使って注意してくるのです。「その本読んじゃいけないんだよ」友人達がしつこく迫ってくるのですが、余計意地になって読み続けました。「読んじゃいけない本がなぜ図書室にあるんだ!校長先生がオッケーのハンコを押したからだろ!図書室にある本は読んでいいんだよ!何でみんなわからないんだ!」(内心絶叫)もう情けないやら理不尽やら、本の内容と相まって最終的には半泣きで読んでいました。

私はどうすればよかったか?一番無難なのは「図書室中の学習漫画をゴミ箱に放り込む」ですかね。「読んじゃいけない本が図書室に存在するのは、おかしい。だから捨ててあげた」と言えばまあ、筋は通っていますし。親呼び出しになっても、私は別にいいので。

しかし校長先生が購入・設置を許可した本を、平担任ごときが勝手に規制するのは越権行為では?

ちなみに、私が読んでいたのは「学習漫画 世界の偉人 マザー・テレサ」です。そんなにヤバイ本ですかね?

「はだしのゲン図書室撤去騒動」を聞いて思い出しました。

自分の読む本は自分で決めるものです。結果トラウマになっても、それは自己責任(経験有り)。そもそも、学校の図書室には有害図書も18禁もありません。そこまで予防線を張る必要はないのでは?

投稿者: 管理人富永

関東在住。気がついたらアラフォー。女性。

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