引き続き「なぜMさんは口がきけないのか?」を分析した記事です。もう一度前回の「理由」リストを載せておきます。
- 喉が痛くて話せない
- 耳が聞こえない
- 生まれつき声帯がない
- 言葉が理解できない(要は知的障害)
- (知的以外の)何かの障害
- 極度の恥ずかしがり屋・人見知り
- 幼稚園の頃、ひどいイジメに遭い言葉を失った
- 願掛けをしている
- 家の中でいつも邪険にされていた結果、話せなくなった
- 私が嫌い
- ぶりっ子している
上記のうち、7.までを前回分析した結果、5.以外は可能性が低いという結論が出ました。
さて8.です。「願掛けとは何ぞや?」って感じですが、以前書いた「童話に出てくる口がきけない人」から出た発想です。「童話に出てくる口がきけない人」って大抵、神様や妖精に願いごとをしていたり、何か契約をしていたりするんですよね。「●年間口をきかない代わりに、どうか私の願いを叶えてください !」の様に。だからMさんも何か願い事でもしているのだろうか、と思ったのです。「学校では絶対口をきかないので、私の願いを叶えてください!」みたいに。しかし、小学校高学年になってまで、そんなメルヘン頭だとはちょっと考えづらい。(例:サンタの存在を信じる6年生はほぼ0)これについては私、9割は否定的に見ていたのですが、たまに1割位は信じてしまう所があり、たまに「あんた、いい歳してどんだけメルヘンだよ!」と内心激怒していました。
次の9.は、私が一番可能性が高いと思っていた、いわば本丸です。以前の記事でも書きましたが、Mさんはひたすら放置されていた人です。なので、家庭内でも日常的に放置されているのだろう、と推測するのは自然なことでした。例えば、何か発言しても返事をしてもらえなかったり、テキトーにあしらわれたり。毎日毎日そんな扱いをされているうちに、萎縮して話せなくなってしまったのだろう、と。(精神的虐待か?)もう、Mさんの両親は本当にどうしようもない人達なんだな、と子供心に怒りつつ呆れていました。とは言っても、子供がよその大人相手にできる事など碌にないため、その感情はMさんに向けるしかありませんでした。こうしてますますMさんが嫌いになるのです。
10.を考えつくのは、ある意味当然でしょう。Mさんは私と口をきかない・目も合わせない→その位私の事が嫌いなんだろう、と。(その割に、先生ともクラスの皆とも口をきかない、先生に手を引かれるまま私の所へやってくるのは変ですが)なのに、いつも私の金魚の糞をやっているのか。一瞬疑問に思いましたが、解答はすぐに見つかりました。それはおそらく私を利用するため。Mさんは自分の成績が悪いのを誤魔化すために、成績の良い私にはりついているのだろう、直感しました。(グループ学習は連帯責任、グループの皆が同じ成績、なので)
全ての理由の中で一番腹が立ちましたね。嫌いだったら側に来るな!きちんと「私、富永さんと同じグループ、嫌です」って自己主張しろ!って。
でも、面と向かって聞く勇気はありませんでしたorz。もし聞いてみて「うん、私も富永さんが嫌い★でも一緒にいると、あなたが私の分まで課題を仕上げてくれて、私の頭が悪いの誤魔化せるから、はりついて利用してるの☆」なんて笑顔で言われた日にゃ、立ち直れませんよ。聞いたらうだうだ悩まなくて済んだかもしれませんが。えぇ、私はチキンです(泣)。
「無視された」と思ったことはないですが、これは当時の私の頭には「無視」という概念がなかっただけで、実質同じことですかね。
最後の11.は、いつもモジモジしているMさんを見ていて自然と思いつきました。てっきりMさんは、
「内気で恥ずかしがり屋のカワイイ女の子」をフルパワーでアピールして、モテモテ街道を驀進してやるぜ!!
という計画を進行中なのかと。ちなみにMさん、はっきり言って全くモテない人でした。(モテ以前に友達がいない)まぁ、肌がボロボロで年中異臭を放っているのだから、当然っちゃ当然。モテたいんなら、ぶりっ子するよりも先に風呂に入ってこいよ、と私内心毒づいておりました。この可能性は否定できない、そこそこあり得る、と考えていました。
結果私は、「Mさんが口をきかない理由」は、基本5,9,10の混成かな?と総合的に判断しました。たまに、4,8,11 を強烈に信じてしまう、という感じです。