乙武サンについて9 育休編

さて最近、小泉進次郎環境大臣の育児休暇取得を巡り、「男性の育休」についての関心が高まっています。私個人としては賛成です。ただ、2週間で育児をどこまで理解できるか、が疑問ですが。乙武氏もこの件についてコメント求められてましたね。

ここで、ふと思い出したのは

乙武氏も育休取ってたよな

ということ。小学校の先生だった頃、次男が生まれた後なので、多分2010年7月以降ですね。期間については調べた範囲ではわかりませんでした。そういや「イクメン」と書いていたネット記事もありましたっけ。

んで、ここで疑問が湧くわけです。

具体的に何してたの?彼にできる育児ってどんなの?

と。さて、「母乳を出す」以外の主な家事・育児をリストアップすると

  • 料理(幼児食・離乳食含む)
  • 食器洗い
  • 掃除
  • 洗濯
  • 布団干し
  • 買い物
  • ゴミ出し
  • おむつ換え
  • ミルク作り・ミルク飲ませる
  • 赤ちゃんのお風呂
  • 予防注射・検診に連れて行く

位ですが、氏はほとんど無理そうです。何せ両手足がないのだもの。予防注射・検診だって移動の困難やスピーディな手続きがネックになり、彼単独で連れて行くのは難しいでしょう。「手がなくても困らない」という発言、よく言えたもんです。まぁ、ゴミ出しは高級マンションだったら24時間可能かもしれないし、食器洗いは食洗機がやってくれるから、奥様の負担は少しは減ったかもしれませんが。

では、逆にできる事は?と、リストにしてみると

  • 上の子と遊ぶ(絵本を読む・歌を歌う・一緒に踊る・公園に連れて行く)
  • 赤ちゃんをあやす(絵本を読む・歌を歌う・目の前で踊る・変顔をする)
  • ネットスーパー発注
  • ヘルパー・家政婦さんの手配
  • 両実家への連絡

位ですかね。で、これらの事をこなすのに、仕事を丸一日休む必要があったのか?時短勤務じゃダメだったのか。本当に育児休暇が必要だったのでしょうか?(上の子は確か2歳だったはず。毎日4、5時間も全力で遊んでいたのか?そもそも赤ちゃんなんて最初の4ヶ月は、半日くらい寝ている)

いや、要らないでしょ。どう見ても。

周囲は突っ込まなかったのか?と思うのですが、正確には「突っ込めなかった」んでしょう。後になって「周囲から反抗的な目で見られた」「嫌味を言われた」と被害者アピールする位ですから。真正面から「具体的にどんな育児するの?ていうか育児できるの?」なんて聞いたら「差別だ〜!」と、ここぞとばかりに宣伝するに決まってます。周囲の精一杯の突っ込みが嫌味レベルだった、ということか。また、彼がいる事で何か学校運営に支障がでたため、これ幸い休んでもらおう、という判断がでた可能性もあります。

氏は不倫発覚後の懺悔パーティー(爆)で「長男が生まれた後、育児に参加できないのがコンプレックスで家庭から逃げてしまった」とコメントしてましたが。

育児に参加できないのになぜ育休を取った?

もう、詐欺じゃね?ってレベルですな。彼は一体何がしたかったのか。「今度こそ育児参加したいから、義手つけました! 」という訳でもないのだもの。単に「いい人」のポーズが取りたかっただけ?彼は「育休の先駆者」ではなく、「取るだけ育休の先駆者」だったのでしょう。んで、何をしてたのか?ですが、最悪(誰かの様に)不倫に勤しんでいた可能性すらあります。東京都は、氏やその周囲にヒアリング調査を行い、「育児の実態が確認できなければ、手当ての返却を請求する」位のことはしてもいいでしょう。コメンテーターも単にインタビューするだけじゃなく、少しは突っ込もうよ。「乙武さんは育休中、何をしてましたか?」って。

そう言えば次男が生まれる寸前、乙武氏は泥酔状態で女性を口説いていた、なんて話も飛び出しましたね。(こちら参照)元々家庭や子どもに関心が薄い人だったのかも。最初に「イクメン」と書いたライター、出てこい !

医学部不正入試問題3

さて、医学部における不正入試(特に女子差別)。疑われながらも否定した大学がいくつかあります。その一つが慶應大学です。慶応医学部の男子合格率は女子の1.3倍。と、これまたビミョーな数値。高すぎないが同レベルでもないという、しかしまだ「偶然」と主張できる範囲です。

しかし私の憶測ですが、実は慶応医学部もやってておかしくないのです、女子差別。それも「みんなやってるから、ここでも当然やってるだろ?」という単純な理由ではなく、慶応特有の事情を踏まえた上での憶測です。

大学側が男子学生を優先的に入学させたかった理由の一つは、大学病院でできるだけ長期間、ハードワークをこなしてくれる人が必要だったから、とされています。要は「戦力」・「労働力」が欲しかったわけです。そしてここに加わる「慶応特有の事情」とは…

「慶応大学」と言えば、生殖医療の分野で有名です。「非配偶者間人工授精(AID)」、いわゆる精子提供の中心的な存在でした。提供者は長年、医学部の男子学生(特に運動部)から選ばれてきたとのこと。そう、男子学生から。

慶応医学部にとって男子学生は、「労働力候補」のみならず「商売のネタ」でもあった

のです。要は「馬車馬」兼「種馬」。種馬確保のために男子学生を多めに入れておきたい、という意向が働いていたとしても、おかしくありません。女子学生が精子を提供するのは、ぜーったい無理ですので。

さらに考えると、身内に遺伝病患者や障害者がいたりする男子学生を、推薦入試やAO入試で落としていた、ということも可能性としてあり得ます。彼らは精子提供者には不向きですから。ここまでゲスじゃない、と思いたいですが「女子に対する不当な減点」という’十分にゲスな事態’を引き起こしていた人達のお仲間ですから、もう何をやってても驚きません。

医学部不正入試問題で、一番やりきれないのは女性医師の65%が「女子の減点措置は仕方がない」と認めてしまったことです。(35%は認めてない、とも言えるが)差別される側がその差別を許容してしまっている、「自分達は努力を踏みにじられてもしょうがない存在」と自己規定してしまっているのは問題です。何て自罰的な! 何たるウーマンヘイト! ミソジニーの内面化、ここに極まれり!

医学部不正入試問題2

さて、東京医科大学での不正入試が発覚した後、学長が女性になりました。しかし私はここで「おぉっ!初の女性学長!」と、素直に喜ぶ気にはなれないんですよね。小手先で誤魔化している、と言うか目くらましに利用されている感がアリアリで。

組織において何か性差別的な不祥事が発覚すると、その後組織のトップが女性になる

というこの現象。はて、どこかで見た気が…

それは2008年(丁度10年前!)に発覚した、毎日デイリーニュースWaiWai問題、です。日本と日本人に対する侮蔑的・差別的な記事(嘘や誇張を含む)が英字版で垂れ流されていた問題で、当時ネット上では大騒ぎに!(と言うか大炎上)この騒動の後も後任の編集長が女性になりました。発生原因の一つが「女性の視点がなかった」という事だからだそうで。(記事の内容は女性云々のレベルじゃなく酷かったが)

もう、こういうのやめませんかね?差別的な不祥事の後始末に、ここぞとばかりに女性を起用するのは。女は煙幕ですか?確かに世間に対して「改革してます!頑張ってます!」と、一番手っ取り早くアピールできます。ポーズが取れます。しかし、大事なのは実際に組織を立て直し再発防止策を練る事であって、トップの性別は関係ありません。起用された後任の女性トップも複雑でしょう。自分の「能力」よりも「性別」が好ましい、と評価されての抜擢ですから、それが原因で周囲と摩擦も起きるかもしれません。(女だから出世できたんだろ、とか言われそう)色々とやりづらいと思います。そして何より、自分の責任ではないのに前任者の分まで世間からの批判を浴びつつ、事態の沈静化を諮らなくてはいけない。しかも自分の「属性」が不当な扱いをされていた事例について批判される。これは相当苦しいのではないでしょうか。事実、初の女性学長は厳しい批判の声が上がる中、TVカメラの前で頭を下げていました。当時は全く知らなかったのにも関わらず。

しかし常日頃、女は使えない・労働力にならない・すぐやめる、から減らせという指令を出しておきながら、火消しの最前線には盛大に女性を起用する。経営陣の辞書に「恥」という言葉はないのか?女性活躍ってこういう事ではないはずです。絶対に。

医学部不正入試問題1

2018年、大学医学部の入試において、様々な不正が行われていたことが発覚!中でも女子受験生に対する不当な減点に対して、世間の非難が集中しました。

私も「今時、こんな時代錯誤なことやってんのか!?」と驚き、怒りを感じましたが、同時に

「あぁ、こんなカラクリがあったのか」

と、ある意味納得してしまったのです。

その源は2010年頃見たグラフ。「医師免許合格者における女性の割合」と言う折れ線グラフでした。このグラフによると、女性の占める割合は80年代後半からじりじり上昇を続け、2000年あたりでついに30%に到達。そしてこれからも延び続けるだろうと予測できました。これを見た時、ワクワクしましたね。「そのうち’医者の二人に一人が女医さん’の時代がやってくる!」って。しかし

21世紀になってからは30%前半で頭打ち、

のまま10年近くが経過していたのです。明らかに不自然。それまで右肩上がりだったグラフが、いきなり平らになっているのですから。試験の傾向が変わったと言う報道はなく、医師を志望する女子学生が減った、と言う話も聞かない。一体全体なぜなのか。当時の私はそれ以上の判断材料がなかったので、そこで思考停止してました。しかし、心の奥底でずーっと疑問が燻っていました。

その疑問が今回の報道により8年越しで解けた訳です。医師免許以前に医学部入試の時点で女子学生を撥ねていれば、そりゃ女性医師は増えませんわ。

それにしてもなぜ「女性医師は戦力にならないから減らしちゃえ★」という発想がすぐさま出てくるのか。戦力になるように改善策を練ったのか?創意工夫はしたのか?と、問いたくなります。限界まで改善しても無理だった、のなら苦渋の決断と取れますがそうではないのに、あまりにも短絡的です。

そもそも、女性患者が診察で女性医師を希望することも多々ある中、女性医師を減らすという判断をしてしまう。そんな、顧客の要望に応えられない経営陣は、経営者として問題があるのでは?

しかし彼ら経営陣は、毎年やってくる女子受験生をどんな目で見ていたのでしょうか?まさか

「無駄な努力 ご苦労様♠︎」(CV:高橋 広樹)

とでも思っていたのか。まぁ私は医学部とは無関係な人間ですけど、女の端くれ。腹たちますわ、これ。

乙武サンについて8 義手・義足2

そもそもなぜ人は義肢や義眼を付けるのか?その理由は、単なる利便性や「機能の補完」のために留まらない気がします。(現在、義眼をつけても目が見えるようにはならない)それは、「見た目の補完」ですそして、「見た目の衝撃と周囲の精神的負担を減らす」ということ。平たく言うと周囲への配慮・気遣いです。

以前匿名掲示板「ガールズちゃんねる」にて、以下の趣旨の書き込みがありました。

昔、都内の某駅で乙武を見た事がある。一瞬、人間だと思えなかった。置物かと思った。乙武だ、と気づいた瞬間鳥肌がたった

ガールズちゃんねる より

というもの。私は単にこれを、投稿者の差別意識!と切って捨てることはできません。人間(というか生き物全般)は、「普通でないもの」を警戒し、恐怖心を抱くという特徴があります。彼の見た目が、脳にインプットされている「人間」の形態とはかけ離れているため、こんな反応になってしまったのではないでしょうか。大人であってもこの反応ですから、子供はどう感じることか。小学校の児童が「怖い」と言っていた理由も多分この辺でしょう。決して「先生は僕たちと真剣に向き合っているから〜」と言う理由ではなく。大体、そこまで考える小学生はいません。

彼は生まれた時から手足がなかったため、「欠損」という認識がなかったらしいですが、それは彼個人の認識であり、大半の人はどうしたって「欠損」という目で見ます。そしてショックを受けたり、同情したり、その感情を隠すため過剰に褒め倒したり下手に出たり。(’下駄をはかされていた’の下駄の一部は多分コレ)はたまた人によっては拒絶したり。

人は見た目が大事、と言われています。一度親しくなったら見た目は関係ないかもしれませんが、親しくなる以前に見た目で拒絶されてしまっては、人間関係が成立しません。(確か入院中のエピソードにそんな話があった)それでも彼の周りに人が絶えなかったのは、彼の知名度と社会的評判、そして皆分別のある大人だったため、今までこの路線でやってこれた訳です。彼は「障害者もおしゃれをしよう」「見た目に気を使おう」と言いかなり小洒落た格好をしていますが、実は全く見た目に気を使っていなかったのでは?(おしゃれ以前の問題?)見た目の衝撃を減らすために(周囲への配慮のために)義肢をつける、と言う選択をしないのですから。彼の周囲の人は相当気を使っていたと思いますが、彼自身は周囲に対して全く気を使っておらず、そしてそれを当然だと思っていた。彼は、思いやりに欠ける傲慢な人だったのです。

「ありのままの自分を見て欲しい」という気持ちを否定はしません。しかし未成年ならまだしも、30後半になってまでこの姿勢でいたのは、純粋というより幼稚、というか狡猾さすら感じます。以前の記事で「’カタワの甲羅干し’写真はインパクトがすごかった。これが彼の武器か?」と言う趣旨の文を書きましたが、これは事実でしょう。彼は「手足がない」と言うことを武器として世渡りしてきたのです。彼の見た目に衝撃を受けた側がそんな自分を恥じ、それを隠すために配慮したりなんだりするのを利用して、のしあがってきたのですから。

彼にとって「義肢をつけること」は武器を失う事、であると同時に健常者中心社会への迎合であり、謝ったら負け、ならぬ「義肢をつけたら負け」だったのかもしれません。

乙武サンについて7 義手・義足1

彼はなぜ、義手・義足(以下、義肢)をつけないのか?

これ、大抵の人が随分前から疑問に思っていた事だと思います。ご多分にもれず、私もそうでした。但し、途中からですが。

「五体不満足」出版時は単純に

「お金がなくて買えないんだな」

と、思っていました。補助が出ているとは言え、電動車椅子の購入・維持管理には費用がかかる。その上で(脳からの電気信号で動く)最新式の義肢を用意する経済的余裕なんてないだろう、と容易に考えられたので。という訳で、「五体不満足」がベストセラーになった、というニュースを聞いて、素直に「よかったね」と思えたのです。そして「印税で最新式の義肢を買うんだろう」と予想しました

が、彼は何も付けませんでした。ここで例の疑問が浮かぶわけです。なんでだろう?私が思いついた理由は二つ。一つ目は、義肢の性能があまり良くないから付ける意味がない。これがメインの理由だと、義肢の技術が進歩したらその内付けそうな気がします。二つ目は、切断面の形状からして義肢の装着が難しいから。こちらがメインの理由だと、これからも多分付けないだろう、考えられます。どちらがメインの理由なのか、私には判断が付きませんでしたが、多分後者だと勝手に思っていました。

その後10年以上経っても、彼はやはりなにも付けないのです。相変わらず、いつでもどこでも車椅子で参上。義肢の技術は進歩しているだろうから、一つ目の理由ではなさそう。だとしたらこれは二つ目の理由でしょう!と確信。義肢の装着が難しいなら、もうこれはしょうがないです。だから彼が義肢を付けることは、これから多分ないだろうと思いました。「こういう人なんだな」と。でも、何か違和感を感じたんですよね。「メーカーと協力して新しい義肢を開発する」という手もあったはずなのに、彼はそれをやらない、噂すら出てこない。これは大いなる謎でした。

そして不倫騒動の後、平成が終わったあたりで、彼は義足を装着し歩行訓練を開始

義足、付けれたんかい!つーか、今更かい!

思わず呆れと驚きの入り混じったツッコミを入れましたね。なぜこのタイミングで?で、なぜ足が先?

なぜこのタイミングで?というと、一つ目の理由はやはり、仕事がなくなったから、でしょう。今までは黙っていても仕事が舞い込んできたのに、自分で仕事を、センセーショナルな話題を作らなければいけないのですから。二つ目は妻が逃げたから。ただでなんでもやってくれる存在がいなくなったから、自分でやらなくてはいけない事が増えた。ここまでは、簡単に結論が出せます。

で、なぜ、義足を先に付けるのか?利便性を考えるなら、まず義手でしょう?そもそも義足を付けないのは、「転んだ時につく手がなく、危険だから」という理由もあったんですから。手があったら「自分でできる事」が飛躍的に増え、当然介護の負担も減ります。洗顔・髭剃りは言わずもがな(下世話な話ですが)TENGAの後始末だってできる!ってことは性欲発散に苦しむことも激減、複数の愛人もいらなくなる(笑)育児にだって参加できる!と、いいこと尽くめなのに。動機として「東京オリンピックで聖火ランナーをやりたいから」と語っていましたが、では東京オリンピックがなかったら、何もつけなかったのでしょうか?義足装着の理由が内部要因ではなく、外部要因。この人にとっては、周囲の負担を減らすことより、周囲に強烈なビジュアル・インパクトを与える方が大事なんでしょうか。