大阪二児餓死事件2 謎の「元夫祖母」インタビュー

前記事でも書いたように、この事件に関する報道は、当初母親に対する非難一色でした。が、事件から数ヶ月経った秋口辺りから、風向きに変化がありました。ちょうどその頃、某週刊誌(週刊朝日?)に、大変気になる記事が載りまして。タイトルは確か、

「元夫祖母が激白!」

でした。「元夫祖母」ということはつまり、亡くなった子達にとっては曽祖母です。この「激白」というヘッドラインに釣られて、「もしや、何か事件を読み解く新たな情報が?」と思って立ち読みした私。

さて内容は、といいますと。

サァちゃん(←亡くなった上の子のこと)、ごめんねぇ、ごめんねぇ。」

って、ひいばあちゃん、ずっと泣いてました。いや、ただそんだけ。完全に期待外れな内容で、「これって、なんの意味があるの?なぜ元夫一族は、このインタビューに応じたの?」と、私の脳内は「???」な状態でした。もう本当に意味不明。意味不明すぎたからこそ、いまだに覚えている訳ですが。少なくともこの内容で「激白!」という単語は使っちゃいかんよ、編集部。

しかし、事件から3年ほど経ったある日、突然気づいたのです。

あの記事は火消しだ!」

と。事件発覚から数ヶ月後、というと、遅まきながら元夫一族に対する批判が目立ってきた頃でした。犯人の母親が悪いのは当然だが、碌に学歴も職歴もない若い女に幼児二人を押し付けて、養育費も払わない父親もおかしい、と。

おそらく元夫一族は、その批判の鎮静化のために「元夫祖母」というビミョーな間柄の人をメディアに出してきたのでしょう。「全くの無関係ではないが、直接子供達の命運を左右せず、しかもメディアから叩かれづらい大人」を。小さな老女を全力で批判する人は、いくらなんでもマスゴミにすらいないだろう、と予測して。

結論をいってしまうと、この記事は世論に全く影響を与えませんでした。つまり、元夫一族に対する批判は減らなかった。彼らの目論見は完全に外れた訳です。それにしても小手先の対策、といいますか、亡くなった子達に真摯に向き合っていないのが、丸分かりですなぁ。

 

投稿者: 管理人富永

関東在住。気がついたらアラフォー。女性。

コメントを残す